蒸し蒸し鍋

 野菜は蒸したら甘くほっこりして美味しくなります。ちょっと前に相棒君が鍋が続いてたのでいわゆる出汁で味わう鍋でないものを考えて作ってくれたのが「蒸しながら食べる鍋」でした。
 蒸し料理といえば蒸された状態で出てきてだんだん冷めていくのですが、電熱器の上で蒸し続けるこの鍋はいつまでもあったかく、お薦めです。

今日は、彼のマネをして私が作ってみました。鍋にお酒を少し張り塩で少し味付けします。昆布を引いてお豆腐をのせ、まわりに、塩と酒を振った白身の切り身魚を入れ、いろんな野菜を並べていきます。レンコンが蒸されたのを想像して美味しそう!だったので入れたのですが、堅い野菜はあらかじめ電子レンジのチン!を必要とします。逆に葉物は他の野菜が蒸された頃に入れて少しシャキシャキした食感を残したくらいが美味しいのです。前に美味しかった”わさび菜”をそうすることにしました。
 蓋を開けたらふわっと蒸された野菜たちがそれぞれの旨味を出していて、ポン酢を少しつけながらいただくと日本酒にもぴったりでした。今回は和の「蒸し蒸し鍋」でしたが、前回の白ワインと塩で蒸し、オリーブオイルを少しかけていただくイタリア風もかなり美味しかったです。

 蒸されるまで時間が少しかかるので、「蒸し蒸し鍋」の時は別に一品のご用意もお薦めします。和風味の今日はお揚げさんの焼いたものを辛み大根おろしでいただきました。お酒は静岡県の初亀の吟醸、すっきりして上品な甘みのあるお酒なので、「蒸し蒸し鍋」と相性抜群でした。