でっち羊羹もまあるいお味の田口製菓舗

 年末に母から新聞の切り抜きを渡されました。高島市高島町の田口製菓舗というでっち羊羮のお店の記事でした。父が好きなので買ってきて欲しいんだなと一度ブラリと駅前通りを通ってみたところ見当たらずでした。今度はナビに電話番号を入れて行ってみて、小路をクルクル回ってたどり着きました。

「すいませ〜ん」と呼ぶとおじさんがひょこっと顔を出し、「丁稚羊羹をください」と言うと今度はおばさんが出て来られました。「母が新聞の切り抜きを私に渡して買ってきて欲しいと言ったんです」と話したら、おばさんは「ほんと〜?」と嬉しそうでした。「鶴瓶さんも来てくれはって、20個買ってくれはんたんよ」とそのときの写真を見せてくれました。そして「これ、美味しいお餅やから持って帰って〜」と白餅をおまけしていただきました。
こちらも嬉しくなって、「写真取ってもいいですか?」と言ったら、「そしたら、もっと羊羹並べさせて〜」とウインドウに丁稚羊羹をどさっと並べてスタンバイ。


「今からお母さんところに行くの?」と聞かれ「そうなんです。今から京都へ行きます」と言うと「これ、持って行ってあげて」と、もっと大きな白餅をおまけにいただきました。

でっち羊羹は少しずつ切って食べたら、今まで食べたでっち羊羹と違っておばさんの人柄の様なまあるいお味。今までのでっち羊羹に感じる苦みというか渋みみたいなものを感じませんでした。
「羽二重で作ったお餅やから美味しいよ〜。切って焼いて食べたり、好き〜に食べてね」と言ってお土産にしてもらった白餅はまだ食べてないのですが、半分は醤油で食べ、その後はお善哉にしたいなあと思っています。