去年の干支が頑張ってる!!

 
 イノシシの肉をいただきました。大阪府能勢町というところのイノシシ屋さん!?のお肉です。紙の包みを開けると、豚肉でいうならショウガ焼き用ほどの厚みのイノシシの肉でと、ボタン鍋用の味噌が入ってました。イノシシの肉は、豚肉より赤みが濃い色で、なるほどボタンといわれるわけだと思いながら、普通にお皿に盛りました。お店では、お皿にボタンの花の様に並べることからボタン鍋と言われるそうです。ボタンの花に盛りつけるほどの量のイノシシは、きっと食べきれません。



 鍋にお湯を入れ、ショウガと粉山椒を入れて温めます。熱くなった味噌の出汁の中へささがきゴボウを入れておき、白菜や、白ネギや、芹をたっぷり入れて、主役のイノシシも入れていきます。イノシシのクセが気になる人が多いと思いますが、野菜にクセというか香りの強いものを入れて一緒に食べることで、美味しくいただけます。特に芹はシャリシャリして、独特のクセもこういった肉に合います。

 祖父、父、とボタン鍋が好きで、年に一度は必ずイノシシの鍋がありました。子供の頃は、鍋自体があまり好きでなかった上に、「イノシシ」と聞くだけで箸も止まってしまうほど、繊細?だったようでした。その後、お酒が飲めるようになってから「美味しい!」と思えるお料理の一つとなったのと、「イノシシ」と聞くだけで「食べられな〜い」とかわいぶることも事もなくなったわけです。とは言え、パンチのある一品で、どろっとした味噌の出汁やこってりした肉で、そんなにパクパクはいただけません。

 イノシシ肉の効果で体も温まってきたので、冷蔵庫から冷やしていた日本酒、美丈夫を出してきました。少し舌にチリっと炭酸のような刺激のある高知の美丈夫のうすにごりは、美味しくでまた口もさっぱりさせて、結局はイノシシも食べきってしまいました。十二支で走り過ぎて一番早かったのに、結局最後の順番になってしまったイノシシ。そんなパワーが、しっかりした味の源でしょうか。