写真を描く 濱田弘明展

 大阪、本町の信濃橋画廊5で「濱田弘明展」があり今週の土曜日がいよいよ最終日となります。信濃橋画廊は大阪でも老舗の画廊で、古い建物で、5(ファイブ)とはそのビルの五階にあります。地階からエレベータに乗り、4階でおりて階段をあがると上がったところにソファーが置いてありちょっと休憩も出来ます。その奥に入り口があって5(ファイブ)があるのですが、展覧会場は地階の会場と隔離されたような不思議な空間です。

 その空間に合わせて、額に入った作品が並んでいます。かなり大きい作品を作って圧倒させたと思うと、今回の様にきちっと額に収まった作品もまた新鮮に感じます。

 モチーフはクマのぬいぐるみ、猿のおおもちゃ、バナナや風景など。非日常のモノではないのですが、モヤモヤっとしたタッチで描かれていて、日常見るものではありながら不思議な奥行きがあって違う様にも見える、そんな事を感じさせてくれます。

 DMのバナナの作品がイヌに見えた!と、イヌかどうか確認していた人もいたり....たしかに靴のメーカーのイヌに見えなくもない感じ。
 自分が撮った写真を見て感じ取った事がきっかけになって作られている作品です。写真を描くって、写真に近づける描き方もあれば、こういう写真との距離感、こういう写真の描き方もある。そこが魅力であり面白さであると思います。

信濃橋画廊は http://www.mapion.co.jp/phonebook/M02030/27106/0665324395-001/
「濱田弘明展」は10/24まで(最終日は5時まで)