ヴィヴィアンガールズ


 滋賀近美までの散歩道は紅葉がきれいでした。近くの高校生が広場で走ったり道々楽しそうに歩いていました。

 美術館で見たかった作品はヘンリー・ダーガーで、その”アール・ブリュット”の展覧会では最後の方の展示でした。作品は紙を両面使って描かれており、少女が戦士となっていろんな目に会っていました。かなりの窮地をすり抜けているのにその姿はリズミカルでなぜか可愛らしい。それはその少女たちの表現によるものであるかもしれません。コパトーンのイメージキャラクターなど、いろんな資料からトレースされた少女が戦士となって物語りが繰り広げられていきます。

 ダーガーが死ぬまで誰にも知られずに繰り広げられていた世界。かなり深い意味も持つであろうと、関係書も買いました。もっと知って書く方がいいのかと思いつつ、表現したいことがあんなにあるのに誰にも知られなかった、知らせなかった...ということがショックでもあり、描く事に対しての思いが呼び覚まされたようなものでもありました。