金沢の古い建物 和菓子とのひととき




 古い建物は、維持が大変です。継ぐものがいなく、新しく買った人が違う建物にしてしまたり、なくなってしまうのを見たら寂しくなります。次いつか来た時も同じ姿ですようにと、思いながら見ています。金沢で見た油屋さん、筆屋さん、味噌屋さんは、建物は古いままで今も商売されています。趣があってほっとします。



 和菓子で有名な森八は、御菓子を販売しているところは、新しいビルですが、少し離れたところにお茶と御菓子がいただけるステキな古い建物があります。3月に金沢へ来た時に、新しいビルの方で「ここで御菓子はいただけますか?」と聞いたら、「ここでも召し上がっていただけますけれど、違う場所へご案内します」と言われて連れていってもらってから二度目は当然のようにその建物へ向かいました。販売店で御願いしたら、最中などを買ってから、それを持ち込んでもよく、頼んだお抹茶と楽しめます。お茶を頼むことは必要ですが、落ち着いた雰囲気でのひとときが得られるのでお薦めです。私は棒茶と生菓子のセットを頼み、秋を表現した’きせわた’という生菓子と棒茶でしばしゆっくりしました。きせわたとは、菊に綿をかぶせる事だそうです。菊が真綿でおおわれ花びらの形がみえなくなり丸くなった形を御菓子で表現されてるのかと関心しながら、「夏休みが終わる....」という小学生みたいな気持ちにもなりました。