ひろうすの中のゆりね


 ”ひろうすは”、日常のおかずによくでてきました。漢字で書くと飛竜頭ですが、語源はポルトガル語のフィリョースというお菓子から来ているらしいです。”ひろうす”はまるっこい形が愛らしく、まるっこい形だからかポルトガルの菓子と似ているという語源もかわいらしいです。関東では”ひろうす”とは言わず”がんもどき”と呼ばれてていて、語源は雁の頭に似ているとか。関西の語源の方がおしゃれでかわいいな、と思っています。

 小さい時から”ひろうす”が好きで、まるっこい”ひろうす”をお箸で割って、何が出てくるのかな、と食べるのが好きでした。人参、ゴボウ、しいたけ、きくらげなど色々入っているのですが、一番好きなゆりねを最後までおいて、楽しんで食べていました。ギンナンが苦手だったので、横に座ってる祖母にギンナンとゆりねを交換してもらって、元々”ひろうす”に入っているゆりねよりたくさんのゆりねを食べられて嬉しかった思い出があります。

 お豆腐の美味しいお店では、”ひろうす”も美味しいので、お豆腐を買うときは時々”ひろうす”も買って帰ります。”ひろうす”は少し甘い目にたくのが美味しいです。今回はナスやオクラも入れてみました。ギンナンとゆりねを交換してくれる祖母は今はいないので、規定量のゆりねですが、美味しくたけたので、ゆっくりお酒と楽しむことが出来ました。