王子様のパスタ、パリの星の王子さま


茶懐石でお花を飾るならアジサイは、もう遅い感じでしょうが、庭できれいに咲いていたのでいけてみました。お茶の席なら種類は奇数であった方がよいでしょうが、桔梗の紫と合わせると落ち着いた色合い。お花をセットしたらお客さまが来られるまでは、お料理のアシスタントです。
今回は子供さんも食べられるようなイタリアンでと、色々メニューを考え、子供さんむけにパスタは鶏団子入りトマトソースのパスタです。鶏団子は鶏挽肉やタマネギ、調味料、パン粉を混ぜたら、揚げないで焼きました。表面だけ焼き色を付けてトマトソースの中に入れて中まで火を通すとジューシーに仕上がります。大人が前菜を食べてる間に小さなお客さまが退屈しないように、いつもより早めにパスタを用意します。


ワインを楽しむためには、千鳥酢を使った縞イサキの南蛮漬けや、サカナのカルパッチョも用意してあり冷えた白ワインとの相性もバッチリでした。私の誕生日にも登場したカリカリ豚トロも前菜で、今回は和食器で、ブルーベリーソースを添えての盛りつけです。まだまだお料理も用意していたのですが、”鶏肉のオーブン焼き、オリーブソース”あたりからみなさんのおなかも一杯になり予定変更となりました。パスタは王子様に完食してもらえて大満足でした。
 その2.3日後、トク子という”おねえ”さんのバーへ久しぶりに行くことがありました。彼女(彼)が「私ね、若い時にフランスへ勉強に行った時に星の王子さまに会ったの〜!!しかも街の中でよ!」と昨日の事のように話していました。サン=テグジュペリのあの星の王子さまに髪の色から何から何までそっくりでびっくりしたそうです。私はなぜかトク子のその話しぶりが焼き付いています。