五月最後のステキな一夜

 もう今年も半年が経ちいよいよ梅雨の時期となりました。五月の最後の日に、演奏会と美味しいお酒、お料理を楽しむことができました。ご招待いただき、伺ったのは滋賀県堅田の浮御堂近くの浪乃音酒造、「余花朗 よかろう」です。まずご自宅でのピアノの演奏会から始まります。蜂谷葉子さんというピアニストで、どんな人にも親しめるような曲を選ばれての演奏で、いろんな事を思い出されたひとときでした。「あの曲、練習したけれど、ピアノの先生に怒られたなあ..」「あの曲、母が弾いてみてほしいと言って楽譜を探してきたっけ」等々私のピアノにまつわる思い出がふわっふわっと曲にのってくるのでした。現在は私の自宅にはピアノはなく、長いこと弾いてないので今度実家へ帰った時は何か弾いて見たいと思いました。
 思い出とともに楽しめたステキな演奏から、浪乃音酒造の美味しいお酒やお料理が堪能できる時間へと流れていきます。「よかろう」は、6月から仕込みの忙しくなる前までオープンされていて、予約制でお昼、夜と、後お値段で選べます。琵琶湖が見える庭の眺めとてもきれいですが、今回は夜になってからでしたので撮影はあきらめました。”食の部”として、小さい頃からの私の習慣”美味しい記録”はかかすことなく出来ました。
 
 
 きりっと冷えた山田錦大吟醸金井泰一郎とお膳の半月弁当の蓋を開けて色んなものをちょこちょこいただきながら”美味しい記録”が始まります。琵琶湖近くならではの八寸にお酒も進みます。次に、きれいな器にはお刺身、季節のアジサイが上品に飾られていました。そして、2005斗瓶どりを持ってきていただきます。椀物はやさしいあんもので、少しお腹をほっこりさせてくれます。こアユの天ぷらもふわっと軽くさらにお酒もすすみ、梅干し入りの茶碗蒸しは冷えたものを出していただき、ほのかな梅の酸味でさっぱりとします。ウナギは50分ほどじっくり時間をかけて焼かれたもので、香ばしいのとさくっとした口当たりがまた別のお酒を楽しませてくれました。雄町二年物や、また雄町の火入れ、等々どれをいただいても、それぞれ美味しくお料理をひきたててもくれました。最後にデザートを出していただきましたが、お膳でいただく、アイスクリームやティラミスも乙なものでした。
 
 
 
 前にお昼に伺った事もありましたが、夜の「よかろう」もまた違ってほんとうにステキな一夜が過ごせました。