東京で出会った新潟の味

 5月の10日、東京へ行ってたときのことです。東京では毎回違う体験を楽しんでいます。今回は渋谷の松濤美術館中西夏之展での講演会も興味深く六本木ヒルズから眺める風景も初めての事で嬉しく、また下町の風情を感じられる大井町大森町のあたりで過ごせたことも面白く、印象的な2日間でした。
 品川は最近おしゃれになっていますが、大井町は古くからある食べ物屋さんがそのまま立ち並んでいる町でした。あらかじめ下調べもしていたので、迷いなく目的のお料理屋さん「新潟」へ向かいました。自転車生活というブログのヒロさんが紹介されていて、その方のつながりで他のブログにもそのお店の事が書かれていたので地図や電話番号もわかっていて、混んで入れなかったらショックなので予約しておきました。
 「新潟」のドアをガラガラと開け、予約してました....と言うとお店の店主に「どうぞどうぞ」と奥の席へ案内していただきました。ヒロさんのブログを見て、と言うとお酒が一杯サービスしていただけるとの事でしたのでその旨伝えると、ささっとなみなみとつがれた八海山の冷えたグラスが私たちのテーブルへ。「わあっ!!」と感激し、おとうしをいただきながら、ついつい冷えたお酒がすすむのでした。


 新鮮なお刺身から始まり、「これは、めずらしいよ」とマグロの頭の部分の身を出していただき、感激しながらいただきました。予習していたので、厚揚げの焼いたもの、へぎそばは頼むつもりで、予想どうり美味しく、また違うお酒を頼み飲みながら食べながら楽しみました。私たちの食べる頃合いを見て、銀むつの漬け焼きをだしていただいたり、大根の和え物をタイミング良く出していただき、どれもいい味付けでした。店主やおかみさんのあったい雰囲気の中、リラックスも出来ます。常連さんは毎日のように来られるみたいでカウンターで少しずつ食べながら飲む、といった飲み方。そんな常連さんとも一緒にお話も出来、下町ならではの夜のひとときは楽しい思い出となりました。


 今回日本酒は3種類いただいたのですが、一番飲み口がすっきりして気に入ったのは、「きりんざん」でした。和らぎの水としてお冷やを頼み、合間合間に飲んでいたのですが、最近の私にとって日本酒3杯以上だと翌日残ってしまうという事も学習した東京の旅でした。