桜を見て、食べて


今日は一日雨で、車の中から、「花が散らないかな...」と心配しながらのお花見でしたが、昨日はしっかり桜に囲まれる事が出来ました。実家の仕事を手伝いに京都へ行き、早い電車に乗って、平野神社までお散歩がてらお花見をしました。平日で人も少なくて、静かに桜を楽しみました。こんなときに限って、デジカメを忘れてしまう私。心にきざもう!と思いながらも、携帯で撮影しました。こちらの神社は桜で有名です。以前、桜守の佐野藤右衛門氏さんと桜めぐりをしたことがあり、いろんなことを教わりました。その時は、佐野藤右衛門さんのジャッジで咲く順番に従って、それをスケッチするというとても難しい仕事でした。気候やいろんな事で明日咲くかもしれないと予測してもまだだったり、急に咲いたり、桜を追っかけてる間に春も終わるなんてくらいでした。一度に何種類の桜を渡してもらい、「どうしよう!!」という事にもなりましたが、本物の桜が和紙の上で絵となり、最後にその桜の名前と私の名前を入れたらほっとし、描きながらのお花見もいいもんだと思ったものです。もちろん、今よりは技術的には未熟でしたが、桜を愛する佐野氏に描かせていただいたことはとても感謝しています。佐野氏の桜に対する情熱に出会えたことも大きかったので、とても貴重な体験になりました。
 桜をいろんな形で楽しむのですが、ある人はお花見するたび食べてしまうので、一緒に行くと違う意味で面白かった事がありました。「今年の桜は苦〜い!」なんて言いながら、桜並木を歩くのでした。いろんな種類があるので、味も違うのかな、と思いながらも私が食べるのはもっぱら和菓子の桜です。桜餅も桜の葉の塩漬けの香りも好きで、よく食べますが、今年は、まだ食べていません。仕事の後、母と思い出したように和菓子を買いに出て、鶴屋吉信で桜のお菓子をみつけました。母がお土産に買ってくれたので、帰ってからお茶を丁寧に入れて、お菓子をいただきました。色も上品だし甘みもちょうどイイ感じ。見てもよし、食べてもよしです。
 滋賀県の北の方はまだまだ桜もキレイに咲き続けています。桜をおっかけ、桜のお菓子も探しに行く楽しみがまだ残されています。