鯛といえども空気が抜けて...気も抜けそうな

 スーパーで、鯛をみつけました。「鯛の絵を描きたい!」と思って買ってしまいました。25センチぐらいで698円、ふっくらしているわりにそんなに高くはないと判断しました。絵のために買って、描いて、食べて、...その絵が売れたら....色々な事が満たされます。あくまでも希望です。今回は食べて...のところで、気分は満ちなくて、トーンダウンしてしまいました。魚を選ぶのは難しいです。ただ、買ってからしかわからないことですが、鯛をさばくときに”プ〜!!”と音をたてるかのように、ふっくらした体から空気が出ていった時の鯛はあまり美味しくないと思います。「プ〜!!鯛」は身にこくやしっとり感がないことが最近わかりました。
 
 
その日は、鯛の塩焼きがメインと決めていたので、”ほうれん草のおしたし”と”こぶだしであたためただけのお豆腐”を用意していました。焼きたての鯛はきっと美味しい!とワクワクしていたので、お酒も、年末にギャラリーのオーナーからいただいた宮城県石巻市 墨廼江酒造 「墨廼江(すみのえ)のやまさ」という日本酒を出してきました。このお酒は、「大吟醸をあえてしぼらずに自然に滴りおちた雫酒だけを斗瓶に囲ったものですと」書かれているように大吟醸をさらに澄んだ味にと、とても丁寧な作り方をされています。精米歩合40%の山田錦のみで作られたお酒で、しっかりした味でありながら、とてもまろやかでした。後口もすっきりしていて、大阪の人がいう「しゅっ!としてる」という表現に近いかもしれません。
 
美味しいお酒で、気持ちが満たされ、ぱさっとしてた鯛の事もそんなに気にならなくなっていましたが、この日のお料理で一番美味しかったのは、”ほうれん草のおしたし”で、その緑色も冴え冴えして見えました。


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