金亀、遊亀亭の酒粕鍋、母の粕汁

 酒蔵では初絞りの時期となり、絞りたてのお酒がいただけたり、絞ったときに出る酒粕も手に入るようになります。前回金亀、岡本本家さんの蔵の事を書かせていただいてたのですが、こちらの蔵では、酒粕はお店に出すとあっという間に買われてすぐなくなってしまうとのことでした。私がそのお話を聞いた時には、まだ酒粕が出る一寸前の頃だったので、買うことは出来ませんでした。岡本本家さんの近くでは酒粕は人気が有ると同時に、酒粕を日常的に使われるのだと思います。その後、酒粕でお菓子を作ったりブログへお越しいただいているカトちゃんが粕汁の事を書いてくれていたので、また酒粕について書いています。
 岡本本家さんは、蔵の横にある遊亀亭という地元の食材を使ったお料理をいただけるお料理屋さんも経営されていて、蔵訪問のお昼に伺いました。新鮮な野菜や魚を生かしたお料理が少しずつ色々味わえます。蔵では売ってない梅酒を食前酒としてのスタートです。もちろん金亀のお酒をいただきながら、一品一品を楽しみました。
 お酒を二種類いただいた頃に小鍋に火をつけられコトコトと美味しい香りが漂ってきました。野菜や鮭の入った酒粕鍋です。まろやかな味でおなかもほこほこしてきます。酒粕と味噌を出汁で溶いてあるものが、鍋だしですが、野菜や鮭から出る味が加わってさらにおいしいスープとなっています。

 実家の母が作る粕汁は、たっぷりすぎる野菜やこんにゃく、油揚げなどと焼いたブリか焼いた鮭が入っていました。具が多すぎて汁物というより煮物に近い粕汁でした。そういえば味噌も入れていたような....酒粕の事から食べたくなった母の粕汁。今度粕汁の予約をしてから実家に帰ってみようかと思いました。