祇園”きたざと”で思い出した”庭のうぐいす”


恩師の個展を見に、京都のアートゾーン神楽岡へ行きました。教え子だった何人かで、先生の御祝いをしようとみんなで祇園まで繰り出しました。行ったお店は、”きたざと”。以前は比叡平という住宅地の中で、”北さん”というお店をされていました。知る人ぞ知るというお店で、カップルが彼女に喜んでもらおうと連れて来てたり、常連さんがゆっくりご飯を食べに来るお店。そもそも、恩師に連れていってもらったのが、このお店を知るきっかけとなりました。”北さん”では何を食べても美味しかったのですが、初めての味でお気に入りになったのは”納豆オムレツ”、”ナスベーコン”、”はくさいベーコン”あと、小鍋の”ちゃんこ鍋”も好きでした。納豆オムレツやナスベーコンは、手軽に揃う材料で作られてるのにほんとに美味しかったので、今でも自宅で作ってみたりしています。
その”北さん”が祇園にお店を出されて、その”きたざと”へ行くのは初めてでした。”北さん”は、ぐるりとカウンターがあり、色んな人の顔も見えるような気取りのない雰囲気だったのが、”きたざと”は、一階にカウンター席がありましたが、お座敷も何部屋かあり、しっとりした雰囲気。さすが、祇園でした。高そうかと思いましたが、メニューの中に”納豆オムレツ”をみつけて嬉しくなりました。一緒に行った友達が口々に色々なものを頼んで、納豆オムレツを頼む余地がなくなってしまいました。ナスベーコンは現在のメニューからはなくなっていました。

 せっかくの祇園なのに車を運転して行ったので、お酒は飲まず、お酒メニューだけみさせていただきました。北さん(マスター)はお酒がそんなに飲めないけれど、お酒の好きな方で、以前、福岡山口酒造 ”庭のうぐいす” を差し入れに持って行ったら、とても喜んでもらったことがありました。山口酒造は、義弟が杜氏の見習いをしていた酒蔵です。社長の奥さんが有名なキルト作家で、私の妹が弟子として勉強していて、杜氏見習いの義弟と出会い結婚しました。そんなこともあり ”庭のうぐいす”は私にとっても思い入れのあるお酒となっています。今義弟は他の蔵で杜氏として働いていて、”庭のうぐいす”は知らない方が作ってられますが、取り寄せてみたくなりました。そして、そのときには、納豆オムレツとナスベーコンで”北さん”気分にひたろうと思っています。