待望のおでん

 先月、東京へ行って利き酒師mikiさんのお薦めの四谷の”おかげさん”に、満席で入れなくそれ以来おでんをずっと食べたいなあと思っていました。たまりかねて、コンビニで初めて”おでん”を買った日もありました。自分で作るのは、手間もかかるのですが、今日は自宅で仕事の合間に作ってみようと孤軍奮闘しました。まず、出汁ですが、鍋に昆布と水を入れしばらく置いておき、火にかけ鰹節をたっぷりいれます。そして、ざるでこし、大きな鍋にその出汁を入れておきます。
 
大根は、お米を少しと鷹の爪を入れ下ゆでして、柔らかくなったら水に貼って30分ほどさらします。「めんどうでも美味しさが違うのよ!」と浜三郎さんが前に教えてくれてたので、ここだけは頑張ります。味もしみやすいし、大根くささが和らぎます。他の材料も全部鍋で湯通しします。そんなこんなで色々下ゆでしていたら、2時間くらい費やしてしまいました。美味しいおでんと美味しいお酒を楽しむために!!手を抜かないでおこうと頑張りました。

鶏つくねはささがきゴボウ入りにして、ゆがいた白菜で包ん”ロール白菜”にしました。邪魔にならない程度にショウガの擦ったものも加えておきました。そしてこれも下ゆで。
 おでん鍋に出汁、塩、酒、砂糖、みりんで味を整え、練り物を入れます。練り物がいい味を出してくれ、逆に2.3日経った練り物は味が抜けてスポンジを食べているみたいになってしまいます。何日か美味しく楽しむためには、練り物は早く食べ、新しいものを加えていく方がいいと思います。大根、油揚げ、ゆで卵、レンコン、イカなどなどを加えていきます。弱火にして、グラグラしないように気をつけてたいておきます。濁ってしまうからです。味を染みこませている間は、依頼のあった絵の構図を考えたり、ネットショップのお歳暮用の商品の吟味タイム。ほったらかしにしないで、時々鍋を見に行っては味をみます。だんだんおいしくなるのを確かめてみたいので....


 しばらく煮込んで火を止めて味を染ませます。食べる時は卓上コンロで温めながら、美味しいお酒といただきました。食べる直前にトマトを別鍋で煮、お皿に盛ります。意外な美味しさです。滋賀県畠酒造の”大治郎”の大吟醸と、北島酒造の復刻米渡舟を使った純米”北島”熱々おでんにはどちらも美味しかったのですが、大吟醸は食べながら飲むより、食前に味わい、食べながら純米酒を楽しむと言うのがしっくりくるかと思いました。デリケートな大吟醸は、食べるもので味が変わるからです。大二郎の大吟醸は、ふっくらとしてきれもよい味でした。とても薄味の野菜などにはOKなので、最初にいただき、箸休めに赤カブの浅漬けといただき....その間には北島で存分に楽しみました。待望のおでんと日本酒で元気になって明日早起きして頑張ろう!!っと。