うさぎのラベルの美丈夫と酢刺身


妹の夫は杜氏で、以前高知県の濱川商店で勤めていました。現在は単身で別のところで仕事をしていて、妹が濱川商店で働いています。お酒、うつわのchocotteは、現在滋賀県の蔵のお酒を中心としたラインナップと長野県の麗人酒蔵のお酒をお取り扱いしておりますので、高知県のお酒はまだお店にはありません。今回晩酌の主役、うさぎのラベルの美丈夫は妹が夏にプレゼントしてくれたものです。私は動物が描いてあるものが好きで、このウサギのラベルが気に入っています。義弟がお酒を作っていた頃には、なかったラベルだと思います。そうか、私が彼に頼んで買っていたのが、いつも同じものだったので、その存在に気づかなかったのかもしれません。
 どこの蔵でも、杜氏は、舌が命だと思います。杜氏の義弟はいろんな味がわかるようにいつも舌のコンディションを整えるために、刺激的なスパイスを敢えて避けてるのかと思ってましたが、小さいときから、刺激物を好まない子供だったと聞きました。お酒の味がわかる舌を持って産まれてきたのでしょうか。お酒、うつわのchocotteの店長も、そんな舌を持ち、ピリ辛料理やスパイスのきつい料理はもともと苦手だと言ってました。日本酒の見極めは間違いないです。タイ料理だの、スパイス料理も好きな私も、日本酒をいただくときは、気をつけています。
 刺激的でないけれど、目先も変えたいなという一品が酢刺身です。お刺身をそのままいただくのも大好きですが、ちょっと変わった食べ方をしたいときにおすすめです。酢は砂糖や塩を入れ鍋で軽くあたためます。酢は火を加えることで、ツンとした刺激が和らぎます。ただし、酢をあたためてるとき、鍋の上へ顔を持って行かないで下さい。ツンツンとしたものを吸ってしまいます。 温まった酢は冷ましてから、バットに入れ、お刺身のさくを入れます。昆布もあると美味しいかと思います。また丁寧にするなら、お刺身はキッチンペーパーに包んで酢につけます。時間はお好みですが、これはつけすぎても。酢が柔らかいので「スッパ〜!」というものにはなりません。だからといって一晩つけるのは魚の味を消し過ぎすのでだめかと思います。

 冷えた美丈夫は、フルーティな香りを楽しめ、少し温度が常温にちかづいてもそれが、嫌みの味に変わることもなく、美味しかったです。フルーティな味なので、食前にいただき、お料理には、別のお酒を合わせたら理想ですが、今回は美丈夫だけで夜のひとときを楽しみました。ラベルのウサギも楽しく酔っぱらってそう!
[美丈夫 高知県安芸郡、濱川商店、原料米--吟の夢、精米歩合--50%、日本酒度--+2、酸度--1.6、アミノ酸度--0.7、アルコール分--15度〜16度]