一富士二抜けて三なすび

 ナスのお漬け物が美味しい季節となりました。糠漬けのお漬け物は大好きですが、実は糠を触ると手がボロボロになるという、好きなのに触れない悲しさがあります。糠床をもらっても袖をまくってグルグル混ぜられず、お箸でおどおどまぜています。空気も含まれずぬか床が美味しく成長しません。それでも、実家へ行ったら、ぬか床付きナスをもらって帰ってきてしまいます。飲み残しのビールを入れたら美味しいと聞くと、無理に飲み残していれたり、ちょっと早いかな〜とナスを出したり、これも漬けてみようといろんな野菜を試してみたり、漬け物を作る楽しみも知っています。というか、過去には出来たんです。体質って変わるもので、ある時から、糠をさわれないヤワな手となってしまいました。
 
 それでは、市販のお漬け物でと買うのですが、なかなか美味しいものに出会えません。また、美味そうなものはすごく高かったりします。この間、たまたまみつけた水ナスのお漬け物、お気に入りの器に盛ってみたら、偶然にも富士山の模様で、「一富士〜....」と思わず口に出しそうになりましたが、二のタカはどこえやら...でも、富士山の絵の角皿にある茄子はきれいでした。このナスをおつまみに日本酒をいただき、そして、仕上げにお茶漬けもしました。my糠床は無理ですが、美味しい漬け物探しの旅が始まるかもしれません。